呉須十二角騎馬文水指 ごすじゅうにかくきばもんみずさし

呉須十二角騎馬文水指 ごすじゅうにかくきばもんみずさし
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
呉須十二角騎馬文水指 ごすじゅうにかくきばもんみずさし
呉須十二角騎馬文水指 ごすじゅうにかくきばもんみずさし

形物水指。
共蓋。
図柄がすこぶる面白いです。
土橋を渡る騎馬人物は、生動するような軽妙な筆使いで近くに松樹、雲にかすむ遠山を配し、上部を雷文で引き締め、蓋には雲を描きます。
のんびりした中国の風景です。
摘みの竹の形もこだわりがありません。
日本の茶を夢にも知らぬ中国の陶工、中国を幻にしか知らぬ日本の茶人の双方が、はからずも織り成した産物がこれです。
いずれ切形をもって注文されたものでしょうが、この種の水指の楽しさはこんなところにあったかもしれない 騎馬人物は詩人の杜甫か杜牧か、まさに江南千里の春。
【寸法】 高さ:18.5 口径:15.4~16.5 胴径:15.5~16.4 底径:15.0 重さ:1955

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