Sue ware: hasō. 8th century. Height 23.0cm. Aichi Prefectural Ceramic Museum.
8世紀
高さ23.0cm 口径21.5cm 胴径23.0cm 底径14.0cm
愛知県陶磁資料館
𤭯は初期須恵器から奈良時代中期まで続いた生命の長い須恵器ですが、終末期になりますと、口頸部が大きく喇叭状に開き、胴部の肩が稜を描いて屈折し、高台をもつようになります。また、東日本のは8世紀に入りますと、胴の孔に注口部が設けられるようになります。本器は𤭯のうちでもとくに大形品で、祭祀用につくられたものでしょう。
素地は白く、口縁部や胴の肩にかかった自然釉は鮮緑色を呈していて 東海地方の産と思われます。