Green glazed ware: jar with handle. Excavated at Nishiurakita No.4 dwelling site in Okabe-machi, Saitama. 10th century. Height 22.1cm. Registeredas Important Cultural Property. Okabe Town Educational Commission.
埼玉県大里郡岡部町西浦北4号住居跡出土
10世紀
高さ22.1cm 口径8.2cm 底径14.0cm
重要文化財
岡部町教育委員会
徳利形の手付瓶は中国晩唐代の青磁 褐釉などの水注を写したものであり、猿投窯の特徴的な製品の一つです。灰釉製品や緑釉陶器の素地が数多く焼かれています。この緑釉手付瓶は昭和54年2月、西浦遺跡の第4号住居跡内の床面に掘られたピット内から、灰釉長頸瓶とともに発見されたものです。緑釉手付瓶としては現在知られる唯一の完好な姿をもつもので、わずかに口縁の一部を欠いている。素地、釉調からみて猿投窯の製品と考えられます。素地には丁寧な箟磨き調整がなされており、明るい緑釉が施されていますが、ところどころ釉むらが目立ちます。