青木肩衝 あおきかたつき

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鶴田 純久の章 お話

四大名物。漢作肩衝茶入。青木刑部法印浄憲が所持していたのでこの名があります。口造りの歪みの妙味、総体の青釉に少し赤味を帯びた飛模様の現われた景色のおもしろさなど、漢作としての特色があるので知られています。青木民部から明智光秀、徳川家康と伝わり、一度森美作守忠政が拝領しましたが再び徳川幕府に納まった。1657年(明暦三)の江戸の大火災に遭ったが幸いに大した損傷もなく漆で繕って使用され、のち後藤庄三郎が拝領したさらに姫路酒井家に伝わった。(『大正名器鑑』)

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