絵唐津 柿文 壷 022

絵唐津 柿文 壷 022

高さ16.7cm 口径9.4cm 胴径17.9cm 高台径8.5cm
出光美術館
 今さら述べるまでもなく、絵唐津といえば必ず登場する。他に例を見ない大変魅力的な作品である。おっとりとした姿の壷で、肩の三方に耳をつけ、その付根の上部に二つ、下部に三つ括座をおいているが、このような形式の三耳壷は例を見ない。この壷の声価を高めているのは、やはり胴に描かれた柿らしい果樹の絵のおもしろさにあり、素朴な筆行きでありながら筆先はよくのびて、幹を中心に裏面にいたるまで左右に枝をのばし、三個ずつの実をつけているのがおもしろい。一説では家紋を象徴させたのではないかといわれている。裾近くまで内外に・土灰の混った長石釉をかけているが、釉膚は柔らかく・細かい貫入があらわれている。高台は低く削り出され・高台内の削込みも浅い、口部は大きく破損している。甕屋の谷窯の作であろう。

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About the author : Yoshihisa Tsuruta

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