安南絞手龍之絵花入 あんなんしぼりでりゅうのえはないれ

安南絞手龍之絵花入
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鶴田 純久の章 お話
安南絞手龍之絵花入
安南絞手龍之絵花入

軟陶の生地に呉須染料が滲んでしまい、作意を離れた面白い味わいのものになり、その美しさを茶人が洒落て絞手と称しました。
釉に灰分が多いため呉須が釉とともに流れた結果によります。
安南(ベトナム)貿易による東山時代以降の渡来品。
産地はハノイ近郊のバッチャンともユエともいわれています。
中蕪形で、首と胴に筋がめぐらされ、絵付は三段に分かれ、上部首周りには鳳凰、胴に龍、下部裾周りには蓮弁と、瑞雲とおぼしき文様が絵付されています。
茶碗にも蜻蛉や龍の絵のものがみられますが、花人は数も少なく貴重です。
【寸法】 高さ:25.7 口径:7.0 胴径:12.7 底径:10.7 重さ:1250

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