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鶴田 純久の章 お話
顔回 がんかい
顔回 がんかい

瓢箪花入。
利休作。
竹花入や籠にも勝って忙しい瓢の花入は、自然の造化の妙によるひょうげた姿をしており、そのまま一輪の茶花を挿すのによい花入となっています。
「花は野にあるように」と教えた利休の花を表現する器として、利休は茶会にたびたび使用しています。
利休がこの「顔」をつくったときには、おそらく清らかな白い瓢であったと考えられます。
「顔回の銘は論語に「子曰く、賢なる哉回や。
一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。
人は其憂に堪えず。
回やその楽を改めず。
賢なる哉回や」とあり、顔の生活振りに佗び茶の理想を見出したものです。
【付属物】添状―千利休筆
【伝来】細川家
【寸法】 高さ:19.3
【所蔵】永青文庫

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