「桂川」と同じく女竹をもって編まれています。
魚籠として生まれた籠であ筆の軸ぐらいの竹を四つ割にし、薄く削って用いたもので、拉げて雅味を増している。
首部の丸い耳は魚籠のときは紐通しでした。
利休が茶会に籠を多く使用した時代のもので、細川三斎に与えられました。
箱書は三斎筆で「利休相伝之花籠ニテ候へ共貴僧ヲ慰サムル為送り申候、三斎、八月十二日、法印拳」とあり、これが誰の法印であるかは不詳。
明治以前の伝来は不明ですが、もと井上世外所蔵のとき、売立で益田鈍翁の所有に帰してから名高くなりました。
【付属物】箱―杉四方桟箱、蓋裏書付細川三斎筆
【伝来】千利休
【寸法】 高さ:2
【寸法】 高さ:2.0 口径:24.0