黒不二絵茶碗 銘東海天 旦入

黒不二絵茶碗 銘東海天 旦入
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
黒不二絵茶碗 銘東海天 旦入
黒不二絵茶碗 銘東海天 旦入

Tannyû: tea bowl with Mt. Fuji design, known as “Tōkai no Ten”, Black Raku
Mouth diameter 13.0cm
高さ8.1cm 口径13.0cm高台径5.6cm
 大振りのやや厚手の茶碗で、口縁に面取を施し、高台は小振りにくっきりと削り出されています。見込には茶溜りをつけていますが、作行きはいったいに荒々しいです。胴の一方に白抜きで富士の絵をあらわし、腰から高台にかけては土見せにして、他には黒釉を厚くかけています。高台脇に捺された印は俗に木楽印と呼ばれている印で、文化八年十七歳で吉左衛門を襲名してから三十二歳までの間に用いた印であり、購入若作の一つです。内箱蓋表に 「不二絵 黒茶碗 楽「吉左衛門」とあり、蓋裏に「旦入作 黒茶碗 銘東海天 左(花押)」と惺斎宗左が書き付けています。

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