茶碗

残月 ざんげつ

残月 ざんげつ 蕎麦茶碗

蕎麦茶碗。
名物。一名「河村蕎麦」。
蕎麦には青井戸だちが多く、一説には井戸のそばという意からそばに蕎麦の字をあてだのが名の起こりといいます。
蕎麦形というように形に特色があります。
口は抱えぎみで、茶溜りは広く一段窪んで、腰で段を付け、口の開いた浅めの平茶碗です。
砂まじりの素地で釉だちは片身替りをなし、見込の五つの目がさらに風情をそえます。
高台は土見ずで畳付の目痕が変化を付けます。
ざんぐりした手取りに茶味が深く、青みと枇杷色の片身替りを、暁の空にかかる残月と見立てて命銘。
《伝来》江戸十人衆河村迂叟-馬越化生
《寸法》高さ6.0~6.5 口径16.4~16.9 高台径5.3 同高さ0.8 重さ320