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鶴田 純久の章 お話
残雪 ざんせつ
残雪 ざんせつ

黒楽茶碗。
ノンコウ作。
名物。やや薄造りで、口造りは少し抱えて山道になり、胴部はくびれたいかにもノンコウらしい軽快な作行きです。
釉肌は美しい光沢のある漆黒のノンコウ特有の玉虫釉で、重ねがけの幕釉が見事に垂れて、一部は高台際まで及んでいます。
また胴部には蛇蝸釉が現れ、このうえもない景色をなしています。
「残雪」の銘は、この景を見立てて了々斎が名付けました。
わずかに土見で、高台内には了々斎の朱漆直書の、いわゆる天狗判があります。
《付属物》箱-桐白木、蓋裏書付了々斎宗左筆《伝来》大阪鹿島家
《寸法》高さ7.8 口径12.0~13.0 高台径5.0 同高さ0.7 重さ347

残雪 ざんせつ

名物、楽焼茶碗、黒、ノンコウ作。素地は薄作りで、口造りやや抱えて、山道風になり、胴締めよく利いて、いかにもノンコウらしい軽快俊敏の作行きである。銘は了々斎が名付けたものである。

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