千鳥小丸ちどりこまる

千鳥小丸
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鶴田 純久の章 お話
千鳥小丸
千鳥小丸

芦屋釜。
小ぢんまりとまとまった丸釜である。
口造りは低い十王口で、鎧付は松笠とし、胴周りは洲浜に松樹を現わし、肩のところに千鳥を配している。
このような洲浜図は古芦屋釜によくみられるところであるが、形が丸釜で、鐶付が松笠である点が珍しい。
「千鳥小丸」の銘は、釜の形態と千鳥の文様から付けられ のである。
「ちどりのまるかまよきかまにて候 金壱つもならばとく取候へと御申上候べく候 宗えき 二月廿九日(花押)」の利休の手紙が添えられている。
【付属物】添状―千利休筆
【伝来】千利休
【寸法】 高さ:18.6 口径:8.7 胴径:18.8 底径:10.5 重さ:2040 蓋13.0
【所蔵】 藤田美術館

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