呉須菊蟹香合 ごすきくかにこうごう

呉須菊蟹香合
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鶴田 純久の章 お話
呉須菊蟹香合
呉須菊蟹香合

 形物香合番付西方関脇に位し、呉須香合としては最高位。
形状は「交趾菊蟹香合」と同一で、同窯の製作と思えるが、呉須の方が稀少で珍重される。菊輪花形で、蓋甲の藍絵の蟹は玉をねらっているように描かれている。
 中国では蟹に菊花をあしらって「華甲」と称し、よく画題にとり上げられるが、華甲とは日本でいう還暦のことで、「華」が十の字六つと一の字一つからなっているところからという。
 甲は干支の代表語。これに延命長寿を象徴する瑞花の菊と、蟹の甲をあてたもの。形自体に品格があり、大きさもほどよく、白釉がことに鮮麗な見事な逸品である。
【寸法】 高さ:4.7 口径:6.6 底径:4.2 重さ:95

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