Ichigen (Tamamizu I, bastard of Raku IV, ?-1722): “Shoe”-shaped tea bowl, Black Raku
Mouth diameter 11.5-16.0cm
高さ8.0cm 口径11.5～16.0cm 高台径5.5～6.0cm
一元は一入の庶子で、長じて玉水焼を興した人。光悦写しや織部写し、さらに父一入風の茶碗などに優れたものを残していますが、この茶碗はその代表作の一つで、沓形で胴締めにした作行きは、一見織部黒と見まがう作振りです。口造りや高台など、力強く気迫のこもった作行きは、一元が非凡な腕をもっていたことを物語っています。漆黒の黒釉が厚くかかり、一方には白く蛇蝎釉があらわれて、茶碗の味わいを深めています。
