和蘭白雁香合 おらんだはくがんこうごう

和蘭白雁香合
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鶴田 純久の章 お話
和蘭白雁香合
和蘭白雁香合

 形物香合番付では重役の勧進元に置かれている。数は少ない。十七世紀頃のオランダ・デルフト窯の製品であろう。本来、何の容器であったのかはわからない。 小堀遠州時代に「菱香合」が輸入されたようで、「白香合」もこれに次いで舶来、珍重されたと思われる。白の形はいかにも優美な姿をし、彩色は白一色の釉の上に、嘴・目・首輪・脚の少部分のみに赤 釉が施され、さらに首輪には金彩が加えられている。首輪の赤筋が白い全体の地と見事な調和をみせている。このほかには同種で首輪に金彩のないものが一点あるのみである。
【伝来】 平瀬家―藤田家
【寸法】高さ:11.0 前後5.1~9.4 重さ:115
【所蔵】藤田美術館

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