蓬萊切 ほうらいぎれ

蓬萊切
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
蓬萊切
蓬萊切

伝藤原行成筆。
『拾遺抄』巻五断簡。
打曇紙二枚を継いだ巻子本で『後撰集』巻二十から一首、『拾遺抄』巻五から四首、いずれも賀歌を抜き書している。
三首は仮名書で、他の二首は漢字の草書体を仮名として用いた草の仮名で書かれている。
「高野切」第三種と同筆と認められる書風であるが、江戸時代以来、筆者を藤原佐理(944~1998)と伝え「五首一紙」として知られていた。
肥前国藩主松浦家に伝来したところから、同家の名庭菜園の名に因んで「蓬萊切」の呼称が生まれ、以後、筆者も行成(972~1027)と改められた。
【伝来】松浦家
【寸法】全体―縦139.0 横40.5 本紙26.0 横18.3

前に戻る
Facebook
Twitter
Email