呉須周茂叔香合 ごすしゅうもしゅくこうごう

呉須周茂叔香合
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
呉須周茂叔香合
呉須周茂叔香合

 形物香合番付西方二段目。
 日本から中国への注文品。四方入角形で、宋の学者周茂叔が蓮を愛でる図柄が蓋の甲に描かれている。欄干に寄り添った人物が周茂叔で、池の面に点々と描かれたものが蓮の葉といわれる。特に釉薬の調子がよく、焼き上がりも鮮麗で、上作ものといえる。『雲州蔵帳』所載。
 呉須手は景徳鎮窯の染付製品とは違って、青色に黒みを帯び濁った感じがする。そのため一見下手にみえるが、それがかえって幽幻な麺とな茶人に珍重された。
祥瑞の「蜜柑」「瑠璃雀」 「瓜」「瓢箪」、古染付の「牛」「屏風箱」の六つに加え、形物七種香合と称される。
【寸法】 高さ:40 口径:5.0 胴径:5.5~6.0

前に戻る
Facebook
Twitter
Email