覚々斎原叟造茶杓 かくかくさいげんそう 共筒 句銘初しぐれ

覚々斎原叟造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
覚々斎原叟造茶杓
覚々斎原叟造茶杓

白さび竹の折撓め、樋の部分に煤竹色の斑文が流れ、景色をつくっている。
露は尖り、本樋の節は尋常だが寂び味十分の茶杓である。
筒は皮目を削り、面取りして「〆しぐれ草の庵にきく夜かな」の句銘は覚々斎の流麗な筆に躍動して茶味が横溢している。
覚々斎は久田宗全の子で、随流斎の養子となり不審庵六世を継ぐ。
利休・宗旦の茶風を慕い表千家に新風を導入した。
数々の好み物のうち妙喜庵の老松でつくった「老松割蓋茶器」は名高い。
人望識見高く、門下には著名人が多く集まった。
【付属物】箱桐桟蓋、蓋裏書付如心斎宗左筆「覚々斎茶杓筒共初しぐれ(花押)」
【寸法】 茶杓―長さ18.3 筒長さ21.9
【所蔵】北村美術館

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