常叟宗室造茶杓 じょうそうそうしつ 共筒 銘隠居

常叟宗室造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
常叟宗室造茶杓
常叟宗室造茶杓

本樋が浅く丸く撓める。
節は高いが直腰で、横の姿は湾曲した形。
ごま景色がある。
筒はごま竹の共筒に面取りし「(花押) 隠居 宗室」と薄墨の寂びた書付は茶味深い。
常叟は仙叟の子、今日庵五世。
初名宗安、号を不休斎。
父に継ぎ前田家に仕えたのち伊予松山候に移り代々仕官する。
宝永元年五月没、三十二歳。
【付属物】替筒―書付認得斎宗室筆「〆常作隠居茶杓(花押)」 内箱―蓋裏書付同筆「先けふ庵に心の隠居哉室」 外箱書付玄々斎宗室筆「常叟作隠居茶と内外箱共認得斎書附在翠江庵は大阪津田休兵衛別荘にして文政年間に主人隠居の後庵に住して茶号宗翁と呼ぶ(後略)」、蓋裏書付認得斎宗室筆

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