占城裂 ちゃんぽぎれ

占城裂
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鶴田 純久の章 お話
占城裂
占城裂

明代。
名物裂。
縦縞の配色に特徴のある太縞の間道の中に、その産出国の名をとって占城 (Champa) と呼ばれる裂がある。
占城の名はもと古代インドの都市の称であったが、インド人の東方進出につれ、その文化はインドシナに及び、その地方固有の文化のうえにインド文化が移植されたために、ユエを中心とした占城(中南部ベトナム)は当時インド文化圏に属するものと考えられている。
城の木綿縞は太縞と細縞の組み合わされた織物で、経緯ともに木綿の細糸を用い、織技の粗放によって一段と素朴な風合いが出ている。
紫縞を冴えた明るい青と赤で両側から挟み、深く沈めているのに対し、白縞には茶と黒の沈めを入れ、逆に浮かび上がらせている。

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