時代不同歌合絵 じだいぶどううたあわせえ

時代不同歌合絵
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鶴田 純久の章 お話
時代不同歌合絵
時代不同歌合絵

伝藤原信実絵・伝後京極良経詞・藤原兼輔像。
この断簡は『時代不同歌合絵』の第四十六番左の藤原兼輔像であり、一歌仙一首の形式をとり、現在数葉が知られるのみである。
絵はまた藤原光長の筆とも伝えられるが、画風からみて鎌倉末期の遺品で、明応七年(1498)の奥書をもつ図書寮蔵本『百五拾番歌合絵』(『室町殿御絵本』写本、藤原隆信絵・後鳥羽院詞)の系統にあるものと考えられる。
詞書も後京極様の流れを汲む鎌倉末期の筆者になるもので、画像の形式は後世の扁額(北野神社)などに受け継がれるが、特にこの歌仙画像には緊密に整った典雅な表現がみられる。
【寸法】本紙―縦30.5 横38.0
【所蔵】根津美術館

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