関戸本古今集切 せきどぼんこきんしゅうぎれ

関戸本古今集切
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鶴田 純久の章 お話
関戸本古今集切
関戸本古今集切

伝藤原行成筆。
『古今集』巻一断簡。
名古屋の関戸家に四十八紙が伝来したため命名される。
近年その約半数が分割されたが、この一葉もその一部である。
料紙は数色に漬染された斐紙と繊維染の紙とが襲綴にされていた。
巻末に、中院通村(1588~1653)が行成と極めている。
行成筆「白氏詩巻」と比較すれば明らかに異筆である。
書写は院政時代と思われ、「古今和歌六帖切」と類似し、「本阿弥切」にも相通じる作風を示している。
字形も大きくのびやかな連綿体で、運筆は変化に富み流動的で息が長い。
平安朝古筆切中、優雅典麗の代表的遺品。
【伝来】関戸家
【寸法】全体縦156.0 横43.2 本紙―縦21.0 横17.6

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