

孤篷庵常什二十二本の内
茶杓
半身にごま斑を現わす竪樋があって、遠州独特の景色を見せている。
筒
朽竹を用い、下方に虫穴があっていっそう寂び味がある。
糸桜の銘は遠州が短冊型の切り紙に「糸桜 たちましる桜は花にあらはれてさかぬ限は糸柳かな」と張りつけたのは珍しく、一品物である。
付属物
箱 桐 白木 書付 鹿島晴宵筆(遠州流)「宗甫之茶杓糸桜」
添状 鹿島晴宵より馬泉あて
寸法
茶杓
長サ17.6cm
幅0.6―0.95cm
厚サ0.25cm
筒
長サ20.0cm
幅2.4cm


添状 鹿島晴宵より馬泉あて
小堀家々蔵孤篷匣共二本之内
甫公御作やけん箱はり札
甫公御作やけん樋白竹
二本之代り二〇キ也
右は先年小堀様買持御頼まれ
三品之内前書之茶杓二本料金
差出し此度相替り全守護致候。
御同家買戻し候。御申入之節は
勿論貴丈亦々請持ニ被成度
節は無異義素々ニ致べく
約束ニ候事。
明治二巳四月 晴宵
馬泉丈
右之通之戻り書付
遣し有之候。



