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交趾 大獅子

交趾 大獅子
交趾 大獅子

寸法
高サ5cm
口径6.5cm
重サ154g

 この香合は「大獅子」 とよむ。総黄を上位として、番付の前頭一段におかれている。獅子がうずくまった姿で堂々たる基形を構成し、身は蓮弁の彫り出しをもってまとめあげている。
 大きさは、交趾香合中もっとも大きく、しかも、しまりよく形づくられているために、貫禄のある獅子王のいかめしき風格がよく、香合中でも重要視されている。そのうえ、この香合は黄一色で、他の彩釉のなきものが、とくにえらばれているのである。
 黄一色は数も少なく、なかでも、総体に色合いのあがりよきものが珍重されることとなっている。
 獅子香合には、大、中、小のほか、持遊など形変りもあるが、なかでもこの大の香合が最高とされているのは、堂々とした姿によるものであろうか。
 筆者はこの香合と同等の秀逸品二個を拝見している。こうした香合に対する関心は、現在よりも昔は非常に高かった。こうした完璧な形容、色彩のよくそろったものが少なかったからであろうと思われる。

交趾獅子
交趾獅子

釉彩いろいろ大中小あり持遊獅子型異なり 参考品

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