磁器の着色材料。
1892年(明治二五)に理学博士菊池安が岐阜県恵那郡中津川村(中津川市)で発見したもので、フェロガソナイトに類し俗にフルゲソン石・茶金石などといいます。
1896年(同二九)に瀬戸陶器学校の寺内信一がこれを試用して初めて磁器用の黄色の顔料になることを発見し、翌年3月の同校の開校式で発表しました。
しかしそれ以前に強火彩料になろうと認定したのが飛鳥井孝太郎であったため、文学博士横井時冬らによって飛鳥井黄と呼ばれるようになりました。
(塩田力蔵)
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