御本半使茶碗 ごほんはんすちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

半使には判事・判司・半洲などといろいろな字をあてることがありますが、『万宝全書』には「半使とは高麗より来朝せし使の名なり、則茶碗の名に用ゆ、形は色々あり(後略)」とあります。
また別説に朝鮮の訳官、あるいは通辞の名で、この半使の指導のもとに朝鮮(たぶん釜山の近くであろう)で焼成されたとしています。
いずれにしても遺品からみて、堅手系の素地の茶碗で、中にも赤く斑点の出た、いわゆる「御本」の出たものを喜ぶようです。
ここにとり上げたのは、半使の典型的な作品で、釉調の美しさもさることながら、高台の五角形が珍しいです。
《伝来》平瀬家
《寸法》高さ8.2 口径21.7~13.1 高台径5.5~6.0 同高さ1.5

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