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鶴田 純久の章 お話

彫三島茶碗。
丈は浅めで、口縁から外側にかけて檜垣の彫り文様が三段、内側にかけて二段、釘彫りのような太い無造作なタッチで彫られています。
見込には下の一段と茶溜りに押し型の菊花文様があります。
焼きの加減でざんぐりと柔らかく、手取りの味も好ましいです。
銘は檜垣に菊花をあしらった意匠によったものでしょう。
彫三島はふつうの三島手と違って茶人の息のかかった一種の形物茶碗といった感じがあり、やはり江戸初期、釜山付近の窯でできたものでしょう。
彫三島としては初期に属する作です。
《寸法》高さ7.0~7.5 口径15.5 高台径5.4 同高さ1.3 重さ364

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