胡麻の茎の灰汁。
景徳鎮において下等釉の熔媒に用いたのであるでしょうか。
『景徳鎮陶録』に「正字通に載す、景徳鎮の甕器は苧麻の灰の淋汁を用いてこれを塗ります。
黄色なるものは、赤土の汁を坏に塗りてこれを焼きます。
芝麻の楷の淋汁を用いて色を染むれば則ち紫と成ると。
此の言は非なり。
按ずるに、いま青白の拗を配するには、ただ煉灰を用う。
黄色と紫色には、もと是の種の配拗あるようで、亦た芝麻楷汁を用いず。
もし赤土の配せらるるものは、乃ち紫金にして、拗は梢や黄なるも、一種の黄色に非ざるものなり」といいます。
芝麻楷淋汁 しまかいりんじゅう
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