宣統年製 せんとうねんせい

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

大清宣統年製の款識のある磁器をまれに見出すことがあります。
宣統(1909-11)は中国清朝最後の年号。
この器が果たして清朝の御窯であるか否かはわからないようです。
概して薄手の胡月軒風の粉彩手のもので、近世景徳鎮の作品中の上々の部に属します。
許之衡に従えば、宣統の年款は古に倣ったもののほかは篆書よりも楷書のものの方が多いといいます。
(『支那陶磁の時代的研究』『飲流斎説甕』)

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