渋紙釉 しぶかみぐすり

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鶴田 純久の章 お話

瀬戸焼などの鉄釉が胎質の赤色と融和してちょうど渋紙のようにみえるものをいいます。
『陶器考付録』瀬戸の条に「渋紙薬のものに安南渋薬のもの大交る」とあります。
『山越伊三郎手記』の注に「破風慰なり、三品あるようで、本手といふは白土にてやはらかく木地すこし厚造り、へら目等もあるようで、黄色はんなりとするなり、一手薄作りの木地にて作よく水指の口の所にてひらき土もすこし赤みあるようで、黄色薬も里一みがちなり、一手は木地作りも厚く一重口水指の上の方にて一寸ばかり浮段つく、土もすこし赤みあるようで、出来もかたき方なり下手と云ふ」とあります。

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