中限明代の武宗の正徳年間(1506-21)の官窯器をいいます。青花は回青を得てすぐれたものが生まれ、意匠には回教文字や回教風文様がしきりと用いられました。白地青花のほかに黄地青花も前代に引き続きつくられた。色絵では白地に緑一色あるいは赤一色で竜や花枝文を描いた清楚淡白なものがつくられ、文様下地には陰花が付けられていることが多いようです。豆彩もつくられているが数は極めて少ないようです。舞紅いわゆる釉裏紅の魚文鉢などもわずかながらつくられています。