肥前国杵島郡武内村大字真手野字多々良西嶽(佐賀県武雄市武内町)の古窯。元和・寛永(1615-44)の頃黒牟田山から分派したもので、製品は壺甕類。壺には飴釉を肩の部分に厚く腰のあたりまで施した三方耳付のものが多く、伝世品はこれを高麗唐津壺と称します。また甕はその縁上部が厚く、上部の面は少し丸味をもち6cm余りの見付を有しています。(金原京一)