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古瀬戸

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河菜草 かわなぐさ

河菜草瀬戸真中古窯茶入、野田手。名物。『古今集』物名の部「かはなくさばたまの夢になにかはなぐさまむうつにだにもあかぬころを」の歌か命銘されています。もと神尾大和守元陳の所持で、その後寛政・享和 (1789~1804)の頃松平不昧の有となって...
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加藤小肩衝 かとうこかたつき

中興名物。古瀬戸、肩衝茶入。銘は所持者の姓に因みます。柿金気釉中に黒飴色の鴇斑が全面をおおい、古瀬戸の特色が十分に現れています。加藤左馬介嘉明がかつて所持し同家に代々伝わりましたが、のち伊勢神戸城主本田伊予守忠統の蔵となり、さらに若狭国酒井...
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鏡河 かがみがわ

中興名物。金華山茶入、真如堂手。銘は『夫木集』神祇伯顕中の大治三年(一回一八)8月広田社歌合月述懐の歌「鏡河かけ見る月に底澄みて沈むみくつのはつかしきかな」によります。真如堂手中光沢一段と麗しく、本歌とほとんど異なるところのない茶入でありま...
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音羽山 おとわやま

中興名物。破風窯茶入、音羽手本歌、略称音羽。銘の由来は、京の町人かすばらしい茶入を所蔵していることか小堀遠州の耳に入って、数年ののち遠州はこれを伏見の里で手に入れましたが、その聞の憧れの意をこめて音羽山と銘としました。おそらく『古今集』恋歌...
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女郎花肩衝 おみなえしかたつき

中興名物。古瀬戸肩衝茶入。小堀遠州の選んだ銘であります。小形でやさしいこの茶人には最もふさわしい銘といえます。伊勢国神戸(三重県鈴鹿市神戸)の城主本多伊予守所持、のち松平不昧、岡田伊勢守、京都東本願寺、藤田平太郎家と転伝しましたが、井上薫の...
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面影 おもかげ

中興名物。真中古茶入、野田手。銘は『伊勢物語』の「人はいざ思ひやすらん玉かづら面影にのみいとど見えつつ」の歌意により、その魅力をたたえて名付けたものです。野田本歌がすでに焼失している今日、その面影であるこの茶入は野田手の代表作といってよいで...
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凡 およそ

中興名物。破風窯茶入、凡手本歌。もとこれの持ち主は深く秘蔵して、およそ世に類のないものと自慢の心が深かったです。そこで言葉の縁を用いて凡と名付けたといいます。また一説に肩の具合が凡の字に似ているためではないだろうかといいます。小堀遠州所持、...
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岡辺 おかべ

岡辺瀬戸後窯茶入。正意作。中興名物。「面壁」 (239~頁)と同じく達磨の形に似ていることから、「立てる岡辺に向ふ達磨どの暮れ行く空をあはれとも見よ」の歌意に因んで付けられた銘で、内箱に小堀遠州が蓋甲に銘を、裏に引歌を記しています。これによ...
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小川 おがわ

中興名物。真中古茶入、小川手本歌。小川宗貞が取り出したのでこの名があるといわれ、また六筋のなだれがあるので小川と銘したともいわれます。轆轤目が極めて荒く想到で胴が膨らんでいます。小川宗貞のあと小堀遠州、湊宗有、土屋相模守、板倉佐渡守を経て再...
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翁 おきな

翁瀬戸破風窯茶入、翁手本歌。中興名物。背が低く、口広く捻り返しが浅いです。肩衝で胴が締まり、腰張りです。この麺が能楽の翁に似ているのでこの銘が生まれました。命銘は小堀遠州で、家蓋・内箱蓋・仕覆蓋の書付もその筆になり、命銘とともにその愛蔵のほ...