トルコのイスタンブールにある博物館。
1453年イスタンブールはオスマントルコのメヘメット二世によって攻撃され、ビザンチン帝国は滅亡しました。
メヘメッ卜二世はただちに新王宮を建設しましたが、これが大砲で守られていたのでトプ(大砲)カプ(門)といわれました。
その後さらに増築されて大宮殿となりましたが、十九世紀末に火災で焼け、その名は1467年に立てられていた別の王宮に用いられることになりました。
そして1918年のトルコ革命以後博物館となりました。
ここには陶磁器の大コレクションがあるようで、その八割は中国や日本産のものであります。
宋青磁は少なく元・明青磁が約1300点、青磁以外の元・明磁器は約2600点、他は清代の磁器であります。
すべて十五世紀末頃から宮廷を中心として積極的に収集されたもので、十八世紀後半には一万を超えるようになりました。
中には注文生産品もあるようで、輸入品にトルコ側で金・銀の加工や宝石の象嵌を行ったものもみられます。
(J.A.Pope.『XIVth century Blue and White, A Group of Chinese Porcelains in the Top Kapu Saray Muzesi Istanbul)