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鶴田 純久の章 お話

朱泥の原料よりも酸化鉄の含有量が比較的少なくかつ可塑性に富んだ粘土をいいます。
これを朱泥や紫泥とほとんど同じ温度で焼いた妬器は、窯内の火焔の性質により幾分その呈色に違いはあっても、酸化鉄の多い粘土を使用した場合よりも一般に色合いが薄く、淡黄色または淡鼠色になるのが普通であります。
酸化鉄に富んだ粘土を用いた製品を朱泥または紫泥と呼び、一方前記のように淡色を呈するものを白泥といいます。
その色は純白ではないが朱泥または紫泥に比べれば白いのでこう名付けたものでしょう。
現に伊勢万古焼では、使用する原料のうち幾分鼠白色をした粘土でつくったものを白万古と呼びますが、これは白泥のことであります。
常滑焼には普通白常滑などと呼ぶものはありませんが、製品のうちにときどき見受けられます。

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