上田元作 うえだげんさく

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鶴田 純久の章 お話

肥後国天草島高浜(熊本県天草郡天草町高浜)の製磁家。
同地の高浜焼は宝暦年間(1751-64)またはそれ以前に長崎奉行の手で始められたが間もなく廃窯となり、そのあとを受けて経営したのが上田家であろうと推定されています。
こうして子孫が業を伝え明治の頃まで継続しました。
なお1804年(文化元)に加藤民吉が磁法を学ぶため九州に来てまず元作の下で職工となりましたが、釉法を伝授されないため去り、1807年(同四)再び来訪してかつての無礼を詫びたが、元作は少しも気にせずかえって自分自身で磁器の調合法を筆記して贈ったと伝えられています。
(『瀬戸陶業史』『日本近世窯業史』)

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