Haji ware: figures of horses. Excavated from 6AFB Area on the ruins of Heijo Imperial Palace, Nara-shi, Nara. 8th century. Height 6.0-14.7cm.Nara National Research Institute of Cultural Properties.
奈良市佐紀町平城宮跡6AFB出土
8世紀 (大)高さ14.7cm 長さ19.4cm (小)高さ6.0cm 長さ7.0cm
奈良国立文化財研究所
古墳時代後期から奈良・平安時代にかけて、土師器や須恵器の馬の小像が多数つくられています。古墳時代には装具をつけた馬が、平安時代には裸馬が、奈良時代には両者相半ばして表現されることが多いです。とくに奈良時代には本器のような軽快な小馬が土師器として多数つくられました。それらが出土する遺跡は主として祭祀遺跡であり、また井戸や溝などから発見される場合も多く知られています。ここに掲げた土馬はいずれも6AFB区の溝から発見されたものです。
このような馬は雨乞い・晴乞いを祈願して、水の神に献じたものと考えられています。稚拙なつくりながら愛すべき小馬ではあります。