箆目肩衝 へらめかたつき

Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

大名物。漢作肩衝茶入。
別名紀伊胴高。
紅屋宗陽所持、のち紀州徳川家に人り同家に伝来しました。
(『茶道名物考』)ペルシアさんさい(ペルシア三彩)中国の唐三彩に似た色釉を掛けたペルシアの陶器。
銅発色による青・緑、鉄による黄・褐のほか、マンガン系の紫も多く用いられました。
また素地に唐草風の花文を彫り、その上に白く化粧掛けして釉を掛けたものも行われました。
ペルシア三彩の起原を唐三彩に求める説もありますが、青・褐・黄の三色釉を配合する考えはむしろオリエント固有のものであります。
三彩を組み合わせた煉瓦装飾は紀元前六世紀のバビロン市門や、前五世紀のスーサの宮殿の壁面にすでに多く用いられていることからみても、三彩の起原は、むしろオリエントに求められましょう。
ペルシアでこくたに(ペルシア手古九谷)→あおでこくたに(青手古九谷)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email