木米開扇梅絵香合 もくべいかいせんうめのえこうごう

木米開扇梅絵香合
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鶴田 純久の章 お話
木米開扇梅絵香合
木米開扇梅絵香合

 青木木米は江戸時代後期の京都の陶工で、本来煎茶趣味であったところから、主として煎茶器をつくり、抹茶器は少ない。しかし形物香合の交趾・染付・呉須・祥瑞など中国陶磁の模倣の名人で、写し物とはいえ独自の換骨奪胎を試み、すぐれた作品を多く残している。
 この香合はそれらとは異なる和様独特の構成をみせた逸品で、九谷窯において焼かれたものであり、一種独創的な色彩と画題を用いてつくられている。開扇形で、蓋表には扇面に梅の枝を鮮やかに描き、側面には七宝文を並べ、金色の色彩が鮮麗である。
【寸法】 高さ:2.8 口径:50~7.5 胴径:6.7~9.2 底径:6.1~9.0 重さ:58

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