亀甲文釜きっこうもんがま

亀甲文釜
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鶴田 純久の章 お話
亀甲文釜
亀甲文釜

芦屋釜。
真形。
口造りはくびれのやや少ない繰口であるが、鐶付は芦屋釜るいざもりには珍しい亀形で、やや下方に付けられている。
羽は羽落ちとしている。
肩には二筋をめぐらし、擂座を配し、胴周りは全面を花菱亀甲地文としている。
花の実摘みの唐金盛蓋を載せた安定感のある釜である。
この亀甲文は二重亀甲で、中の花菱は六弁の花文である。
また上部の亀甲は小さく、中二段は中形、下四段は大形というように、大きさに微妙な変化を付けている。
亀甲文は釜の地文によく用いられているが、中でもこの釜は作行きがよく、亀甲鐶付もよく調和している。
【寸法】 高さ:24.5 口径:14.2 胴径:25.2 底径:150 左右27.7

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