一翁宗守造茶杓 いちおうそうしゅ 共筒

一翁宗守造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
一翁宗守造茶杓
一翁宗守造茶杓

一本樋で、本樋の節高く、節裏を抉る。
曲り撓め、樋の側面と追取に煤竹色があって景色を豊かにしている。
体は利休形で端正である。
筒は真削りの面取り。
合口に花押をもって〆印とする。
下部三分の一より「似休斎守」と書付がある。
一翁は利休を慕って似休斎を号とした。
武者小路千家初代。
千宗旦の子。
はじめ塗師を志して家を出たが、のちに父の業に返り武者小路に居を構えた。
茶をもって高松侯に仕えたが、七十五歳の高齢に至り官を辞し、官休庵と称した。
代々それを庵号とした。
延宝三年没、八十三歳。
【寸法】茶杓長さ17.5 筒長さ21.0

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