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久田宗全造茶杓 ひさだそうぜん 共筒 銘三笑

久田宗全造茶杓
久田宗全造茶杓

白さび竹で逆麺。
中節の下に二つの節をともなった変わり竹で、三節を「三笑」にかけたものである。
樋が二本通る櫂先をゆるやかに撓め、節は高く芽痕が突出して景色をなしている。
筒は草筒に面取りし、「〆 三笑全(花押)」と宗全の筆跡は数寄者の好む軽みが佗びていて、銘も洒落ている。
宗全は久田流三世。
半床庵・得支斎・徳誉斎と号す。
祖父宗栄は利休の外甥、母クレは表千家江岑宗左の妹、藤村庸軒は叔父、随流斎宗佐は弟、長男は随流斎の養子となり覚々斎原叟。
宝永四年没、六十一歳。
【付属物】 替筒―書付如心斎宗左筆「(判)宗全作筒共(花押)」 箱桐薬籠蓋、蓋裏書付同筆「宗全茶杓筒共三笑左(花押)」

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