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鶴田 純久の章 お話
布袋図
布袋図

黙庵霊淵筆、了庵清欲賛。
天空を指示する布袋を画いたもので、黙庵が入元中参禅した本覚寺に了庵清欲の著賛がある。
賛は「指端光恠本相見皮雖大眼己 放浪多游族姓家 只不布囊推不転 本覚比丘清欲賛」とあり、布袋が弥勒の下生であるとするところからも、本図の図様と一致す布袋頌徳の賛語である。
安田家蔵「布袋図」には黙庵の師平石如砥の著賛があり、ここでは布袋の指示する天空に小円光に包まれた小仏が画かれ、布袋に化身した弥勒を現わしている。
描写は精緻さと粗放さを併せもつ高い水準による。
【付属物】添幅玉舟宗璠筆 極書―二、芳春院・真珠庵筆
【寸法】画面 縦90.4 横3.9
【所蔵】 救世熱海美術館

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