仁清扇流絵茶碗 にんせいおうぎながしえちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

緻密な仁清独特の素地に、やや青みを帯びた白釉をかけ、肌には細かな貫入がみられます。
柔らかく繊細な茶碗です。
仁清は金森宗和の助言と指導を受け、それが茶陶にそのまま投影されて「姫宗和」と呼ばれました。
王城の地・京都の都会的感覚が京焼の一般的特色で、仁清はその京焼の頂点に位置しています。
江戸中期以降になりますと、茶道は女性的・公卿的性格に変わり、桃山の豪放さは影をひそめてくるのです。
《付属物》箱-桐白木、書付金森宗和筆 消息-同筆
《伝来》赤星家-久原房之助
《寸法》高さ7.5 口径11.7~13.1 高台径4.7 同高さ0.5 重さ255

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