名物。唐物天目台で、黒漆蠟色塗に砂張の覆輪が施され、高台裏に蜈蚣状の朱漆の印があり、印台ともいわれる。『草人木』には、蜈蚣印十個、梅鉢印十三個の計二十三個を尼崎台といい、七台を合わせて数台と称したと伝える。また天王寺屋宗柏(津田宗及の祖父)が七台の姿を写して、紫野道堪に二十台の調達を依頼したところ、道堪は十台をもち帰り尼崎に帰朝したが、そのうちの一台を船中に忘れ九台が伝来したと『分類草人木』は説いている。【付属物】内箱―桐白木、貼紙書付 外箱溜塗、金粉字形【伝来】武野紹鷗―豊臣秀吉武野新右衛門 徳川義直【寸法】高さ:6.4 口径:16.0【所蔵】徳川黎明会