続後撰集(断簡) ぞくごせんしゅう

続後撰集(断簡)
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鶴田 純久の章 お話
続後撰集(断簡)
続後撰集(断簡)

伝招月庵正徹筆。
『続後撰集』巻二断簡(国宝 『大手鑑』)。
正徹は備中国の生まれで、幼年の頃上京し東洞院に住し、17歳のとき興福寺の上童、のち東福寺の書記となったので「徹書記」と称された。
冷泉為尹・今川了俊に和歌を学び、二条派に対抗したが歌人としての功績は大きい。
家集に『草根集』、歌論に『正徹物語』があり、室町時代を代表する歌人で、また書も徹書記流といわれるまでになった。
この断簡は懐紙形式のようにみえるが、西園寺実氏の歌を書いたもので、調度的色彩の濃い歌巻の一部であろう。
正徹真筆かは不明であるが、室町初期の様式の書といえる。
【伝来】近衛家
【寸法】本紙―縦32.4 横15.8
【所蔵】陽明文庫

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