花筏釜はないかだがま

花筏釜
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
花筏釜
花筏釜

芦屋釜。
真形。
口造りは繰口、鐶付は鬼面、羽は綴羽とし、胴には霰地の中に円相をつくり、その中に花筏図を現わしている。
蓋は花の実摘みをもつ唐金一文字蓋である。
霰地は上部が細かく密で、中ほどから下になるに従って粗くするというように変化を付けている。
また羽と胴の境までで区切られ、羽に霰がない点に特徴がある。
このような霰地の中に円相または角形をつくり、中に文様を現わす形式は、永正の紀年銘をもつ「松梅文霰「釜」のように芦屋釜の中によくみられる形式であるが、花筏図は珍しく、華やかさをもっている釜である。
【寸法】 高さ:2.3 口径:13.3 胴径:25.8 底径:13.0 重さ:3860 蓋34.5

前に戻る
Facebook
Twitter
Email