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金森宗和 茶杓 共筒 歌銘白山

金森宗和 茶杓 共筒 歌銘白山
金森宗和 茶杓 共筒 歌銘白山

略伝
飛騨高山城主可重の長男、最初豊臣氏に仕え、従五位下飛騨守に叙任。後徳川氏に仕えたが、大阪冬の陣に父より勘当され、京に隠居し、大徳寺紹印に参禅して薙髪し、宗和と称す。加賀三代前田利常に招かれたが辞退し、子の七之助を遣わす。近衛応山・一条昭良ら堂上公卿と往来し、禁裏に茶をもって仕う。明暦二年(1656)
十二月十六日没、73歳。

茶杓
丸撓めの櫂先幅広く杓子形であるが、左肩さがりになっている。


真筒、口印にあたる位置に宗和筆 「白山」とあり、流麗な文字を五段に流す。「ふりにけん友とやこれをなかむらん雪つもりにしこしのしら山宗和(花押)」

付属物
内箱 桐 白木 貼紙 書付 「金森宗和公茶杓」
外箱 杉 白木 書付 矢倉竹翁筆 「白山之茶匙」
同蓋裏 書付同筆
「了延極札一枚 了意極札一枚 内外箱之内ニ入也 (花押)」
極札 同褒詞 古筆了延筆

追記
矢倉竹翁は庸軒流山本退庵の流れを汲む矢倉家代々のうち、安住・安之・安祥・安廷のうちのだれかであろう。

所載
矢倉藏帳(白山 金森宗和筆)
茶杓三百選

寸法
茶杓
長サ18.2cm
幅0.5―1.0cm
厚サ0.25cm

長サ22.4cm
径2.4cm

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