瀬田掃部造茶杓 せたかもん 覚々斎原叟追筒 予楽院茶杓箪笥

瀬田掃部造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
瀬田掃部造茶杓
瀬田掃部造茶杓

櫂先の幅が広く、撓めはきわめてゆるく、おおらかな曲線を描いて太刀の反りをみるような感じがする。裏は裏皮を残している。筒は覚々斎原叟
の追筒。真削りに面取りし「(覚印) 掃部作 左(花押)」と手強い書付。
掃部はもと小田原北条の臣であったと伝えられる。 茶杓削りの名手としてその作は大形で、世に掃部形といわれる。文禄四年七月没。 掃部茶杓にまつわる伝説は、愛用の大形高麗茶碗の銘を利休に請うた折に「湖」と銘され、その茶碗の寸法に合わせて長杓を削り、琵琶湖に唐橋と見立てて再び「瀬田」と銘された。
【寸法】 茶杓長さ18.0 幅0.5~1.2 筒長さ21.2
【所蔵】 陽明文庫

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