仙叟宗室造茶杓 せんそうそうしつ 共筒 銘釣竿

仙叟宗室造茶杓
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
仙叟宗室造茶杓
仙叟宗室造茶杓

白さび竹の櫂先は長く折撓め、本樋の蟻腰で節裏を抉る。節に氷割れをみるが全体に静かな作行きである。筒は真削りの古式筒で、ツメは高く、面取りして「〆 釣竿 宗室(花押)」と佗びた書付。 仙叟は宗旦の四男。 はじめ医学を修業、のちに茶道に専念し加賀前田家に仕える。初名玄室、のちに宗室と改め臘月庵と号す。 元禄十年没、七十六歳。
【付属物】替筒―書付吸江斎宗左筆「(花押) 仙叟作銘釣竿替筒」箱 桐薬籠蓋、蓋裏書付同筆 内箱 桐薬籠蓋、蓋裏書付一燈宗室筆 「仙叟茶杓釣竿(花押)」総箱杉二の字桟蓋、蓋裏書付有隣斎宗守筆 「仙叟茶杓替筒吸江斎釣竿トアリ有(花押)」
【寸法】茶杓―長さ18.2 筒―長さ2.0

前に戻る
Facebook
Twitter
Email